2025年03月13日 木曜日
探究の森へようこそ!
探究の森は、探究学習について学び、語り合う交流の場です。
探究犬 ジョン&コウ
ぼくたちが探究の森を案内します!
ホーム探究学習の取り組み日本を訪問する海外の同世代と「平和な未来」を共創する

日本を訪問する海外の同世代と「平和な未来」を共創する

事例紹介:広島県立 加計高等学校

担当教諭:飯田 弘哉 (英語科)

参加生徒: 
普通科 10名(抽選による希望者選抜) × インド ブルーベルス・インターナショナルハイスクール  25名

学習目標:
加計高校は、インド・ブルーベルス・インターナショナルスクールが修学旅行として広島・宮島を訪れるにあたり、1泊2日の行程を寝食を共にしながら2日間を過ごし、「戦争」、「宗教」や「文化」の違いを交換し合い、「平和な未来」の共創を目指す。

授業内容:
まず校内でオリエンテーションを行い、プロジェクトの趣旨と行程を共有し、特に二日目の宮島訪問では全体を5つのグループにわけ、戦争の要因にもなっている「宗教」について「日本における神社って何?」「神社って宗教?」「インドの宗教は?」といった問いをなげかけながら、各グループでそれぞれツアープランを作成した。

 迎えた初日は、コンビニでお昼ご飯を購入し平和記念公園で一緒に食べ自己紹介をした。生徒は、日本のコンビニはベジタリアン対応が少ないことに気づいた。その後、平和記念資料館やおりづるタワーを見学した。おりづるタワーでは、平和資料館で感じたことや考えたことについて意見を交換したのち、オリジナル俳句を作りあった。俳句作りも最初は恥ずかしがっていたが自由な心で句を詠み、会場移動の際にも積極的に交流を行い次第に打ち解けていった。夕食は一人一枚ずつ自分のお好み焼き作りを体験し、皆夢中で楽しんでいた。 

二日目は宮島に向かい、グループに分かれ加計高校の生徒が作ったツアーを楽しんだ。

長時間一緒にいることで、インドの方々の時間やルールに対する感覚が日本人と違っていて、非常に緩やかなことがわかり、当初の予定とはだいぶ違う形になったが、生徒たちも臨機応変に対応し、異文化を直接肌で体験する非常によい経験になった。

普段、平和については深く考えることの少ない生徒たちが、「こういった世界との交流の場こそが平和をつくると思う」というかけがえのない気づきのある時間でもあった。

RELATED ARTICLES

Most Popular