探求の種とは・・・
このコーナーでは「探究の森」に集まる人のコラム集です。思考は行動の「種」。
今思っていることや悩んでいること、学びの思い出など、ここで文字にすることで何かが生まれていくのではないかと思っています。
記事を書いてくださる方、絶賛募集中です。お気軽にお問い合わせください。
はじめまして、根本太一郎です。福島県出身、今は茨城県つくば市在住、家族とラーメンと読書をこよなく愛する男、根本太一郎です。昨年度までは福島県の公立中学校で社会科教員をしていました。現在は、今年から移った茨城県土浦市にある土浦日本大学中等教育学校という中高一貫校にて地歴公民科の教員をしています。(1学年担任・社会科主任・専門は世界史)
こちらの財団との縁は、昨年の提言コンテストで最優秀賞を受賞したことです。私と共同研究者の佐渡島の小田先生とともに、「Beyond distance project」というプロジェクトを運営しています。一言で言うと「距離を超えた教員研修の充実」が目標です。
この広い日本、オンラインでの教育に関する研修は増えてきたとはいえども、なかなか地方と都市部では埋め得られない厳然とした「差」を感じます。それを乗り越えられるような教員研修のプラットフォームの実現が我々の目標です。まだ未知半ばではありますが、少しずつ形になり始めています。まだまだ未知半ばではありますが、その努力の形をお認めいただき、賞をいただくことができました。改めて感謝申し上げます。ありがとうございます。今年の名古屋のシンポジウムに向かっている時も、なんだか夢を見ているかのような。会場にいるときも夢見心地のような。そんな気持ちでした。
さて、いよいよ本題に入ります。思えば、社会人になってはや10年。なかなか人生を振り返る機会はありませんでした。銀行員としてキャリアを始め、すぐに挫折し、退職。採用試験を受験ももちろん不合格、無職。アルバイト生活を半年後、常勤講師を2年、そして正規採用として6年間勤務。そして現在に至ります。そんな転職をした節目の年、縁あって、「学校は甦る」というテーマで本を出版することになりました。
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この本を執筆しながら、「そもそもなぜ教員を目指してきたのか」「教員としてどんな理想像を描いてきたのか」改めて立ちかえるきっかけとなりました・。
そこで見えてきたものは、「探究的に自分の人生をデザインしてきたこと」です。
どんな時期であっても、自分を取り巻く環境について問題意識を持ち、どうやっていけば現状をより良く改善できるのか、常に考えていました。また、より良い自分を追究していくための貪欲さはどんな時でも忘れていなかったように思えます。
この連載では、これまでの教員人生を振り返るとともに、いかに探究的に生き、それをどのように教員としてデザインして人生を切り拓いていったのか。記していきたいと思います。
次は、「そもそもなぜ教員になろうと思ったのか」「そのためにどうやって自分の人生を探究したのか」掘り下げていこうと思います。
みなさま、ぜひお楽しみください。
2024年12月
根本 太一郎
(土浦日本大学中等教育学校 教諭 社会科主任)