探求の棚とは・・・
このコーナーは、メンバーおすすめの書籍や風景、食べ物など 並べて楽しむコーナーです。
こんにちは。
探究の森の守り人(管理人)をしています、豊田敬子です。
私のおすすめ本

みうらじゅん著 「『ない仕事』の作り方」 文春文庫
みうらじゅんさん、ご存じですか? 独特の風貌で週刊文春などに連載しているイラストレーター&エッセイスト「など」(公式HPより)http://miurajun.net/index.html
「マイブーム」「ゆるキャラ」などのそれまで世の中になかった言葉を作り、それらを世の中に広め、そのジャンルでの第一人者となり仕事をしている人です。
「見仏記」(仏像めぐり記録)
「いやげ物」(もらってうれしくない変なお土産)
「地獄表」(恐ろしく本数の少ない時刻表)
「一人電通」(自分の仕事を広めるために、企画、営業、接待全部自分でやること) 等々・・
そのネーミングセンスに脱帽します。
彼によれば、世の中にない仕事を定着させるには

- 気になったものをよく観察する。類似品を集める
- それにしっくりくる名前をつける
- それがブームになると自分を洗脳し、さらに大量に集める。
- イベントなどでブームを仕掛ける
- ④の観客が勝手に語りだす余白を作っておく
という感じです。
もう、これ、今の私!!!!!!
私は数年前から「探究学習」が気になって仕方なかった。
あいにくいい②が思い浮かばずそのまま「探究学習」という言葉で代用しているけれど、
いつかブームがくると信じて、イベントやHPも作って、ブーム到来を狙っています。
でも、みうらさんほどの努力家ではなく(彼は自分のことを「無駄な努力家」と自称していますがその言い方もすてき)、まだまだ収集事例も足りない。けれど、やろうとしている方向性は同じで、すごく参考になった本なのです。
ブームの仕掛け方については、ご自身の体験を面白おかしく書きながら、実はかなり具体的なアドバイスになってます。ちゃんとした画力や文章力、社会的なスキルの持ち主なのにそれを自虐的に書いてしまうところもすごい。
笑いながら読めて、励まされる本です。
昭和世代の懐かしさも香ってる。
やりたいことがあっても、一歩を踏み出せない人に特におすすめします。

私は彼に感化されて「とびだし坊や」が大好きになり、みつけるとついつい写メしています。。